サンドアートの癒し
——手で触れる「触覚」が心をほどく

砂に触れる癒しの時間

スマホ、タブレット、パソコン。私たちは毎日、ツルツルした画面ばかり触っています。でも、砂のサラサラとした感触に触れた瞬間、不思議と心がほどけていく。「触覚」がもたらす癒しについて、お話しします。

失われた「触覚」の時間

現代の生活を振り返ってみてください。

朝起きてスマホをチェック。仕事でパソコンに向かい。休憩時間もスマホ。

私たちが一日に触れるものの多くは、ツルツルした画面。

「触る」という感覚が、どんどん単調になっていませんか?

かつては、土を触り、木に触れ、草花を摘んでいた時間。

そんな「触覚」を使う機会が、現代では驚くほど減っています。

子どもは知っている

公園で砂場を見かけると、子どもたちは一目散に駆け寄ります。

砂を握って、サラサラと落として、また握って。

大人から見ると「何が楽しいの?」と思うかもしれません。

でも、子どもは本能的に知っているんです。

砂に触れることの心地よさを。

手で触れることで得られる安心感を。

サンドアートで「触覚」を取り戻す

ワークショップで、参加者さんに最初に砂を触ってもらいます。

「サラサラしていて気持ちいい」

「なんか懐かしい感じがする」

「触っているだけで落ち着く」

みなさん、砂に触れた瞬間の表情が変わるんです。

ぎゅっと力が入っていた肩が、ふっとゆるむ。

それは、「触覚」が呼び起こす、原始的な安心感なのかもしれません。

触覚と心の関係

触覚は、人間の五感の中でも最も原始的な感覚だと言われています。

赤ちゃんは目が見えなくても、触覚で世界を認識しています。

抱っこされる安心感、手を握られる温かさ。

触覚は、心と直結しているんです。

だから、砂のような自然素材に触れると、心がほどける。

デジタル機器では得られない、本能的な癒しがあるのです。

「手を使う」ことの効果

サンドアートは、とにかく手を使います。

砂を触る、すくう、落とす、整える。

この「手を動かす」という行為が、脳にも良い影響を与えると言われています。

考えすぎて疲れた頭を休ませ、手を動かすことに集中する。

それだけで、心がすっきりするのを感じる方も多いです。

大人にこそ必要な「触覚」体験

子どもは自然と砂場で遊び、粘土をこね、草花を摘みます。

でも大人になると、そういう機会がめっきり減ります。

だからこそ、意識的に「触覚」を使う時間を作ることが大切。

サンドアートは、大人が「触覚」を取り戻すきっかけになります。

堂々と砂に触れ、その感触を楽しむ。

子どもに戻ったような、不思議な解放感があります。

デジタルデトックスとしての効果

砂に触れている間、スマホは触れません。

両手が砂でいっぱいだから。

それが、自然なデジタルデトックスになるんです。

画面のツルツルから、砂のサラサラへ。

その違いが、心と体をリセットしてくれます。

触覚を大切にする暮らし

サンドアートをきっかけに、「触覚」を意識するようになりました。

子どもと一緒に泥遊びをしたり。

料理で生地をこねる時間を楽しんだり。

手で触れる心地よさを、日常の中で大切にする。

それだけで、毎日が少し豊かになった気がします。

砂に触れる心地よさを体験

サンドアートで「触覚」の癒しを感じてみませんか?砂の感触が、心をほどいてくれます。

原野玲未

原野 玲未REMI HARANO

サンドアート講師 / Webエンジニア / 5児の母

福岡県在住。日本サンドアート協会認定講師として年間100件以上のワークショップを開催。5人の子育てをしながら、サンドアートの魅力を伝えています。