サンドアートで発見
——「待つ」を楽しむ時間の過ごし方

サンドアートで待つ時間

「早く早く」「まだ?」「もうちょっと待って」——子育て中、1日に何回この言葉を言っているでしょう。忙しい毎日の中で、「待つ」ことがどんどん苦手になっていた私。でも、サンドアートが「待つ時間」の心地よさを教えてくれました。

「待てない」自分に気づいた日

5人の子どもを育てていると、とにかく時間がありません。

朝起きてから寝るまで、バタバタと走り回る毎日。

「早くして」「急いで」が口癖になっていました。

電子レンジの1分も、信号の30秒も、待てない。

いつの間にか、「待つ」ことがストレスになっていたんです。

砂はゆっくり落ちていく

サンドアートを始めて気づいたこと。

砂は、急かしても早くは落ちてくれません。

スプーンから瓶の中へ、サラサラとゆっくり落ちていく。

最初は「もう少し早く落ちないかな」と思っていました。

でも、何度も作るうちに、その「ゆっくり」が心地よくなってきたんです。

「待つ時間」は「見つめる時間」

砂が落ちていく間、じっと見つめていると気づくことがあります。

砂の粒がキラキラ光っていること。

色が少しずつ重なって、グラデーションができること。

思ったより左に寄ったり、予想外の模様ができたり。

「待つ時間」は、「変化を見つめる時間」だったんです。

子どもから学んだこと

ワークショップで子どもたちを見ていると、面白いことに気づきます。

大人は「早く完成させたい」と思いがち。

でも子どもは、砂が落ちていく様子をじーっと眺めている。

「きれいだね」「おもしろい」と言いながら、その瞬間を楽しんでいる。

完成を急がず、今この瞬間を味わう。

子どもの方が、よっぽど上手に「待つ」を楽しんでいました。

「待つ」は「信じる」

砂をゆっくり入れながら思うようになりました。

「待つ」って、「信じる」ことなのかもしれない。

砂が落ちれば、きれいな層ができると信じる。

時間をかければ、いい作品になると信じる。

子育ても同じかもしれません。

すぐに結果が出なくても、子どもの成長を信じて待つ。

サンドアートが、そんなことを教えてくれました。

日常でも「待つ」を楽しむ

サンドアートを始めてから、少しずつ変わったこと。

電子レンジの1分、ぼーっと眺めるのが気持ちいい。

信号待ちの間、空を見上げる余裕ができた。

子どもの「待って」に、「いいよ」と言えることが増えた。

「待つ時間」は、決して無駄な時間じゃない。

そう思えるようになっただけで、毎日が少し優しくなりました。

ゆっくり、自分だけの時間を

サンドアート体験で「待つ」心地よさを感じてみませんか?急がなくていい時間が、心を癒してくれます。

原野玲未

原野 玲未REMI HARANO

サンドアート講師 / Webエンジニア / 5児の母

福岡県在住。日本サンドアート協会認定講師として年間100件以上のワークショップを開催。5人の子育てをしながら、サンドアートの魅力を伝えています。